光の手帖

FIELD GUIDE

NDフィルター:倍率と段数を分けて読む

NDフィルターは光を減らすための道具です。明るい場所でシャッターを長く開けたい、開放に近い絞りを使いたいときに検討します。レンズ保護用の透明フィルターとは用途が異なります。

2倍で1段、8倍で3段

1段減るごとに、同じ明るさを保つための露光時間は2倍になります。3段なら2×2×2で8倍。6段なら64倍です。ND1000という表示は約1000倍であり、厳密な10段の1024倍とは少し異なります。当サイトの計算機は段数で計算します。製品の説明を優先してください。

試算から実写へ

装着前が1/125秒なら10段で8.192秒。実機では近い8秒で撮り、結果を見て調整する出発点にできます。30秒を超える結果では、カメラがその時間を設定できるか確認します。バルブ撮影やレリーズなどが必要な機種もあります。

撮影前の順番

  1. 構図とピントを決め、装着前の露出を記録する。
  2. 三脚を安定した場所へ設置し、周囲の通行を妨げないことを確認する。
  3. フィルターの減光段数を確認し、時間を計算する。
  4. 装着後に試し撮りし、明るさ・色・ぶれを確認する。

可変NDの最大付近ではムラが出る製品や条件があります。長時間露光では熱ノイズ、光の変化、フィルムの相反則不軌などもこの単純計算には含めていません。計算結果は撮影の出発点です。

買う前の判断

まず必要な時間を計算してから段数を選びます。いつも数秒しか必要ないのに非常に強いNDを選ぶと、確認やピント合わせの手間が増えることがあります。レンズ前面のフィルター径と、ねじ込み式・角形などの方式も確認しましょう。

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